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第4話「名護のむきだし」
~啓示の場所~
ショータロー「はぁ、まさか事務所が群衆に破壊されちまうなんてな…」
フィリップ「集めた本が無事ならいいんだけどね」
ショータロー「何だったんだあいつらは?目つきがイカれてたぜ?」
フィリップ「さぁ、そもそもイカれてなきゃあんなことしないと思うけど」
ショータロー「それもそうか…で、場所はここで合ってるんだよな?」
フィリップ「間違いないと思うよ」
教団員A「…」
教団員B「…」
教団員C「…」
ショータロー「確かに。目印が立ってやがるぜ」
フィリップ「3人か。でも彼らは人間じゃないんだったね」
ショータロー「まともにやりあうのは得策じゃねぇな。さくっと依代とやらをぶっ壊しちまおうぜ」
フィリップ「名護さんの言う通りならそれでやれるはずだ」
ショータロー「……………………で、どこにあるんだ?」
フィリップ「……………………さぁ?」
ショータロー「…………」
フィリップ「…………」
ショータロー「おいィ!?どうすんだよ!」
フィリップ「静かにしなよ。奴らにバレると元も子もない」
ショータロー「ったってよぉ…依代を破壊する以外に策はねぇんだぞ?」
フィリップ「何処かに隠してあるのかもしれないね。例えば土の下とか?」
教団員A「…」
教団員B「…」
教団員C「…」
ショータロー「あいつらのど真ん前で穴でも掘れってのか!?」
フィリップ「僕と君のどちらかが3人の気を引く。その間にもう一人が穴を掘ろう」
ショータロー「無理だろ。どんな早業だよ…てか、絶対その場に2人ぐらいは待機するだろ」
フィリップ「困ったね…」
ショータロー「やっぱり全員ぶっ倒すしかねぇぜ…なにか武器になるようなものは持ってるか?」
フィリップ「催涙ガスならある」
ショータロー「効くのか…?」
フィリップ「やってみなければわからないさ。でも、こっちが風下なんだよね。少なくとも僕らには確実に効くわけで」
ショータロー「くそ、万策尽きたか…」
フィリップ「…………!?」
ショータロー「どうした?もしかして…何か思いついたのか!?」
フィリップ「いや、奴らの様子がおかしい」
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