ゼウス×ヘラ

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オリュンポスの宮殿で正座をし、小さくなっている最高神ゼウス。 そして、その前で腕を組み仁王立ちしているのはゼウスの妻であるヘラだ。 「ゼウス、三秒以内に答えなきゃ首絞めて殺すから」 「へ、ヘラ……」 「はい、いーち……」 顔を真っ青にするゼウスにヘラは容赦なく数を数える。 その様子を見ていた神々は同情のような哀れみのような視線を彼に向けた。 「それにしても、ゼウスって毎回あーなるよね。ソラ驚きなんだけど」 首を傾げながらアポロンが切り出す。 無理もない。この光景は、もう何度も繰り返されているものなのだ。 「し、仕方ねぇって。ゼウス前科が有りすぎなんだって」 びくつきながら答えたのは海を統治する神、ポセイドンだ。答え方から分かるように根っからのヘタレである。 「でも、よくやるよね。毎回毎回」 アポロンがゼウス達の方に目を向けると、額に血管を浮かべたヘラがゼウスの首を締め上げていた。 「ヘラッ…ヘラちゃん、俺死んじゃうッ」 「いっぺん死ね。そんでハデスにしごかれてこい」 「でもさー、ソラ思うけど………」 ――――あの二人、結構仲良しだよね 「ヘ……ラ………………ガクッ」 「あ、落ちた」 「「ゼウスゥウウウウウウウウウウウウ?!?!」」
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