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あたしの家はみかん山だった。子供の頃から色の悪いみかんがおやつだった。
みかんも色んな種類があるから、子供の頃はそれで良かった。でもわたしもいつまでも子供じゃ無い。
小学生の頃はバカにされた。渾名はいつも腐ったみかんだった。
そんな時かばってくれたのは、瀬良采(つかさ)だった。
ツカサもアヤだのサイだのとからかわれてたのだと、後で聞いた。
それからわたしは、中学校を卒業するまでアイツと一緒だった。
わたしがガールズ雑誌に乗っていた夢愛学園高校の制服に憧れて受験校を変えるまでは。
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