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「暇だからモブキャラを主人公にしてヒロインを奪うか。」
壁、床、天井その全てが『藻』の部屋で髪の毛が『藻』の男がイタイことを呟いた。
「おいおいイタイとか言うなよ。」
どうやらこの男は第三者視点的な文が読めるそうだ。
「当たり前だろ?だって俺この世つーか全てにおいて1番上の存在なんだぜ?
アリに本気で戦って負けるとかそういうこと以外なんでも出来るさ。
異世界侵略したり、好きな漫画の最終回を先延ばしにしたり、逆につまらないアニメは打ち切りにさせたり。」
3分の2くだらないことだが実際に彼はこれらをやっている。
「まあ俺自体存在はしてないけどな。」
この存在はしてないというのはメタ発言ではなく…いや既にかなりのメタ発言をしているのだが。
存在はしてないというのは少し違う実際は『存在しているものとして表せないもの』であり
『存在していないものとして表せないもの』でもあるのだ。
意味がわからないだろうが彼は『こういうもの』だと考えてくれ。
彼は強くなりすぎた結果『何で表せないもの』になったのだ。
ちなみに『何で表せないもの』としても表せれないのだが便宜上そうさせてもらっている。
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