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「…おぃ、てめぇなにしてやがる」
普段の優しい声とは正反対にすごく低くて怖い声。
怒ってるのかな…
「なにって、聖夜の邪魔するやつを怒っただけだ!そしたら!嘘泣きするから!」
「調子にのんのもいい加減にしろよ。俺のひなを泣かしてただで済むと思ってんのか?今すぐ謝れ土下座しろ。できねぇなら、今すぐここから消えろ。」
せ、聖夜様が…
本気で怒ってる
「俺は、わるくない!こいつら親衛隊がわるいんだ!! 大体、聖夜のってなんだよ、恋人なのか!?だとしたら、恋人に様なんてつけるのおかしいだろ!」
そういって、
転校生の胸ぐらをつかむ聖夜様の腕を掴む転校生。
「っ…。 うっせえよ、クソ野郎。んなことてめぇに教える必要ないだろ。」
聖夜様の
顔が歪む、それもそのはず聖夜様の腕は赤くなり始めてる…
爪を立てているのか血まででている。しかも、爪を立てているところはうん悪くこの前、刃物で切れてしまった傷跡の上だ。
聖夜様は、この学園の会長だから
簡単に殴ったりすることはできない。
許さない……聖夜様に傷をつけるなんて
「……さない…」
「なんだよ!聞こえるように言えよ!」
「…ひな?」
心配そうに名前を呼ぶ
聖夜様。
「聖夜様から、手を離せ。お前みたいな人間が聖夜様に傷をつけるなんて許さない。早く手を離せ」
「な、なんだよお前!いきなり、友達に命令しちゃいけないんだぞ!」
「離さないならいいよ、離さなくて。君のこと、立てなく…いや、話せなくなるまで僕が相手してあげる」
そう言って、
転校生に近づく僕。
「…うぅっ!?」
苦しそうな声とともに、
倒れこむ転校生。
それを、さらに殴り続ける僕
「君みたいな汚い人間が触れていいかたじゃないんだよ。わかってるのかな?聖夜様は僕のものだ僕のものに傷をつけるなんていい度胸だね?」
「くっ…、」
「ひな、やめろ。」
聖夜様の声で我に帰る
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