依存

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と言いながら 龍一様は教室の外に立っていた 「どうなるかな…くすっ」 「可愛いな!苺ちゃん」 「ほんとだなぁー!」 賑やかになる教室の中。 「んぅ…っ」 目を覚まされる苺様 「起きた?苺ちゃん」 「んぅー、おはよっ ……」 そう挨拶し、 キョロキョロと教室を見回す苺様。 「どうした?苺ちゃん」 「……りゅうは、??りゅうはどこ…?」 みるみるうちに、 真っ青になる苺様。 「俺の膝、かしてあげるから我慢して?」 「…いやっ……りゅう、りゅうっ!! ……うぅ……っ……りゅうどこ…、りゅ…いち、……」 そろそろ本当に可哀想だ。 龍一様は笑いながら教室の外でその声を聞いてたが 「ほら、言っただろ?」 クラスメイトは、みな 固まっていた。 「りゅう!……」 ぎゅぅっ と音が聞こえそうなほど 強く抱きつく苺様はまるで親を見つけた迷子の子供。 「本当は、こんな可愛い苺を見せたくなかったんだけどね? わかったでしょ、もう苺を膝に乗せてとか言わないでね?あ、触るのも禁止ね?じゃぁっ」 そういって、 生徒会室に向かう二人を クラスメイトたちは眺めていた。 END
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