都市伝説探索部結成

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少しホッとした。 「あっ、ガ○ャピ○だー!」この子は妹の夏々小学三年生で私と歳が2つ違う 「お姉ちゃん、どうしたの?」 「えっ、何でもないわよ?」 「でも顔が真っ青だよ?大丈夫、お姉ちゃん?」 あまりに心配そうしているので私は 「大丈夫よ」と返事を返した 「そう、なら良いけど。あ!ねぇお姉ちゃん?」 「どうしたの、夏々?」首を傾げて妹に訊ねた。すると妹は 「学校の七不思議の一つって知ってる?」 なるべくなら怖い話しはして欲しくない。私は心の中でそう思った 「あのね、今日学校の友達から聴いたんだけどね?凄く怖い話しなの」 夏々は七不思議の話しを続ける。 それを聴いて堪らなくなり私は妹に言った「ごめん、今は止めて」 「うん!じゃあ話すね?」 だけど妹はこちらのそんな言葉を素通りするかのように七不思議の一つを語り始めた 「まぁ良いか、怖い話し好きだしはははっ……」 最早やけくそで、そう思う事にした。するとその瞬間妹は学校で聴いた七不思議を語り始めた あのね、ある朝ね?学校に向かって何時ものように女の子が登校してきたの。 そして昇降口まで来るとその子は、何やら背後から気配を感じた。あれっ、誰も居ないわ?女の子は振り向く。 しかし其処には誰も居なかった 不思議に思いながら彼女は何時ものように教室までの長い廊下を歩いて行く 暫く歩くとやっと自分の教室が見えた。その時 スゥーと何かが私の真横を通り過ぎていったような感覚を感じた。 それはひやりと冷たい何かだ、けれど私は 多分気のせいね?と思い。教室の扉を開けた ガラッ…… ヒタリッ、ヒタリッ。 教室内に入った瞬間直ぐ後ろで足音がした 女の子はまた後ろを振り返る、けどやはり何も居ない そして教室の方を向いた。するとある事に気が付く 可笑しい、誰も来ていない そう思った次の瞬間。よく見ると一人だけ席に座っている男の子が居た 「その子は右から4番目の席に座っていたんだって……」 私はそれを聴いてドキッとした。無理もないであろう何故なら今さっき自分が体験した事なのだから 「そ、それで……?」彩夏はゴクリと唾を飲むと意を決して夏々に訊ねた すると何やら妹の様子が可笑しい 「あ、あのね?この話し他の人に話しちゃ駄目だって思い出して……」 「えっと、何か……不味いの?」 「うん、話した人はそれと同じ体験をするんだって……」 「先に言ってよ」
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