第4話

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「羽山お疲れ」 「お疲れ様です」 自然と二人で帰路に着く。 「初見が枝豆投げて来たんだけど。 豆髪についたりしてない?」 ぶるぶる頭を振るとさらさら髪が揺れた。 「大丈夫ですよ? 2人で話すとまるで小学生見たいですね」 「えー、何それ」 「初見さんは、嬉しいんですよ」 「……?」 きゅっと口を結び見上げてくる。 「先輩には本音が言えるから」 「……そうなの?」 「初見さんみたいな立場だと色々なしがらみがあるから、それを相手から突き破ってくれるのって結構貴重なんですよ」 「……初見とそんな仲良かったっけ?」 「……」 足を止めて先輩を見つめた。 「……羽山?」 暫くして気付いた先輩は振り向いて首を傾げた。 夜風が吹いて髪が流れる。 乱れた髪を耳にかけて自分の言葉を待っている。
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