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どうしたらいいかわからず、先生にメッセを打った。
「お母さんが男を連れて来た。
隣で変な声がする。
もう嫌だ。最低。
涙が止まらない」
すぐに既読になって返信が来た。
「迎えに行く待ってろ」
私は急いで着替えた。
バッグに財布と携帯を入れた。
20分ぐらいして、着信音と共にメッセージが見えた。
私は大きな音を立て、鍵もかけずに部屋を飛び出した。
外へ出ると先生が車の窓を開けて待っていた。
迷わず助手席に乗る。
バンとドアを閉める瞬間、
「希!
待って!!」
お母さんの声。
チラリと見れば、乱れたパジャマ。
涙がボロボロ零れて止まらなかった。
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