第3話 4大軍

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▲▼ ソウヤside みんなで全力で走った挙句、再び道に迷った僕らは皆して機嫌が悪かった。 お腹はすくし、もう嫌だ。 一応僕はこの中で一番年下だよ、年上であるしかも20歳の双子がどうにかしてくれてもいいんじゃないかなって。 「もー疲れた」 肩を落とし僕は心から凹んだ。 もう、何があってもこの人達に地図を渡さない。 そして仕事や戦争に行く時は、サクヒと一緒に行く。 あの、カタコト団長も一緒に来るけどそれはそれでもう我慢できる。 「なぁー皆ー なんか歩いてきてるよ」 そういったシノの指先には、真っ黒な何かがすごい速さで走ってきた。 と、いうか、こっちに向かって走ってくる黒い物体。 「ちょ、な、な、な、なんです?! あれ、止めますよ!!!」 そう慌てだしたのはユキヤ。 確かこういう若干ホラー的なのが大の苦手だったはず。 焦って眼鏡落として、知らないところに話しかけ始めちゃってるよ、これはユキヤ戦闘不能。 というか、若干ホラーじゃなくてすごい勢いでホラーなんだけど、なんなの!? 「ちょ、シノ! どうにかしてよ!!」 シノの背中を押して、頼むと珍しく真剣な顔つきになった。 まさか、言霊で相手を倒すのか、心から期待した瞬間。 「友達になれるかもしれないよー?」 「お前は何を見てるんだよぉぉぉぉ!!!!!!!」 あの、ニヤつくウザイ顔を蹴り飛ばし、次はユキトに頼む。 って、ユキトの姿がない。 辺りを見渡すと、変なもじゃもじゃした物体が二つ転がっていた。 「....ユキ...ト...????」 白目むいたもじゃもじゃが2人。 ということはこれは、アホ双子兄弟か!!!!!!! お前らなんのために今日ここにいるんだよ.......... 怖がりにもほどがあるだろ!! ..って、残ったのは僕だけ? 何すればいいの?まってほんとに、いや、別に全然怖くないけどさ、ね?経験的に先輩のみんなに頼むのが普通っていうか!!! 目の前まで迫ってきた大きな物体は、僕の顔スレスレで止まり、どこが口かわからないところから声を発した。 .
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