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どのくらい能力を使っていたかわからないけれども、ようやく手当が終わった。
あまりにもの痛みに、途中から再び意識を手放したサクヒは今、寮部屋で眠っている。
付き添いとしてロンがいてくれてるから心配はなさそうだ。
そして僕らはというと、変わり果てた軍のロビーの片付け、修理をしているところだ。
「ガラスこれは貼り直しだねぇ
まぁ、言霊使えばすぐ終わるんだけどさー」
バリバリに割れたガラスをかき集めながらシノは、ブツブツとつぶやいていた。
流石に素手でやるのは危ないからと、シノが言霊で出してくれた大きなスコップなどでやっているおかげか心なしか少し早くことが進んでる気がした。
「つか血の量やべーじゃんここ
何トマトジュースこぼしたのっていいたくなる程だろ」
そう言うのはユキト。
さっきのユズの影のことをまるで何もなかったかのような振る舞いは、なんのプライドなのか不思議に見ている。
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