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時々このように変なプライドをはるユキトを見てるのはとても楽しい。
トラウマに似たような話を使用とするだけで、すぐ慌てて話を変えようとするし、案外ユキトも面白いやつなんだと思う。
それはユキヤも同じで。
体感や性格は真逆な双子だが、このような行動や言動は同じだということがわかるとますます見てて楽しい。
僕的に一番好きなのが、二人して怯えてもじゃもじゃの毛玉になること。
一度でもいいから写真に収めてみたいところだ。
「そこで、怪我でもしたんですよ
肩随分殺られてましたし」
水をまきながらユキヤはいった。
確かに、多分方をやられたのはそこだと思う。
カウンターの近くだから多分そろそろロビーの模様替えをするだろう。
「てか、どうしたらこうなったのかな」
僕が疑問を抱くようにつぶやくと、ユズがお茶を全員に配りながら話した。
さすがカウンターの娘さん。
「団長さんの話によると、敵軍が攻めてきたらしいんですよね
4大軍の緋軍のヒイロっていう女の子と、紫軍のトオルって男の人らしいです」
??
両方とも聞き覚えのない名前。
流石に、所属歴が短いからと行って他軍の情報が何もないままではやばいと感じた時、大きく反応した人物がいた。
「紫軍のトオル....???!」
それは、ユキヤだった。
知り合いかなにかかと最初は思ったが、どうやらそのような類ではないような深刻そうな顔をしていた。
「そいつらの用件はなんだったんですか?」
「ゆっきー一号おちついて、
用件は未だに良く分からないんです、副団長にちゃんとに聞かなきゃわからないことの方が正直多いんですよ」
シリアスな会話に似つかないニックネームが飛んだのはあえてスルーをすることにし、僕らは再びロビーの片付けを始めた。
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