第3話 4大軍

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▲▼ no side. ここは、紫軍の軍基地内。 薄暗く、至る所に蛇の肖像が置かれていて、見るからに不気味だった。 それもそのはず、紫軍を司る神は、南東の騰蛇だからだ。 軍のロビーにいるある一人の女と男が会話をしていた。 「緋軍と組んだの..?」 淡々とした話し方。 冷静、と言う言葉よりも何もかもに関心がないような感じが強い。 この女の名をレイナ、20歳。 少々長い髪の毛を、紫のリボンで軽くサイドに結ってあり、何よりもまつげが長いのが特徴。 「元々、緋軍とは組んでたじゃないか 何も全部今に始まったことでもないだろう」 直接頭に流れ込んでくるような声をしているのは、男の方、名をシンラ、レイナより1つ歳上の21歳だが、身長の差は大きくなく、むしろ年下のように見える。 黒いストールのようなものを口の周りにまいているおかげなのかなんなのか、声が直接脳へと届くような話し方ができる。 そしてながい前髪を左に分け、実質顔で見えるのは右目のみ。 表情も何一つわからないが、本人やレイナいわく、結構笑うらしい。 「黒軍に仕掛けたんでしょ.. 4大軍になりたてっていう..」 「そうそう、新しい軍のくせして調子に乗りすぎだと思うけどな、ボクは。 所詮、4大軍なんて名前だけだろ? 実際そこまで実力なんてないじゃないか」 「確かにそう、あの軍は強くはない。 優しい人が多過ぎる..」 いろんな人からの主観があるように、この軍にもそれぞれ主観があるのは当たり前。 .
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