4人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、遥子は何故か気分が高まっていた。気分がいい。昨日までの自分が嘘みたい。そんな事を考えながら遥子は席に着いた。
遥子(ああ、何て素晴らしい気分なのかしら。今なら何でも出来そう。)
上機嫌に尻尾が出てたならかなりの早さで振ってると思われる。
遥子(そうよ。今の私は何だって出来るわ。友達だって直ぐに作ってやる。)
そう決意し遥子は手近にいた女子に話しかけた。
遥子「ねぇ、私の瞳を見て。」
女子A「?」
昨日の夢で言われた事を実行してみる。
遥子自身は気づいてないだろうがその瞳は黒く輝いていた。遥子の青い瞳には不釣り合いな黒さだ。その瞬間、話しかけられた女子はびくっと震え光を失った目で遥子を見た。
女子A「何?遥子ちゃん。」
遥子(名前で呼ばれた!効果は抜群ね!この調子で話を広げて)
遥子はそのあとも彼女と何でもない会話を続けた。二人仲良さそうに見えるが実際は遥子が一方的に話しているだけで相手は頷いたり、たまに笑って会話にはなってないようにも見える。チャイムが鳴り周りも席に着いたので遥子も話を切り上げて前を向いた。何だかとても幸福な気分だった。
最初のコメントを投稿しよう!