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冥「結界六式水の型
『水仙』
更に行きますよ♪」
冥は残っている二枚の内、右側の札を投げた。
冥「放射系火の型
『炎月ーえんげつー』」
冥が呟くと札から四つの丸いバスケットボール位の火の玉が飛び出た。向かう先は遥子。
遥子「そんなもの。【狐火・障壁】」
青い炎が遥子の命令に従い炎を受け止める。その姿は正に壁。術を止められた冥は既に次の行動に移っていた。炎がぶつかりひとつ目が消えた瞬間、冥は走り出していた。4つ目の炎の後ろに隠れ、音を消す。
遥子「術を使えるのには驚いたけど対したことないはね。」
そう言って【狐火】の壁を解いた瞬間遥子は目を見開いた。冥がいた。術を発動し、炎がぶつかる寸前まで自分の下にいた、冥が。冥は最後の札を握り唱える。
冥「我、求むは黒鉄の刃。
式神召喚武装の型
『黒刀・鬼絶ーこくとう・きぜつー』」
冥の手に握られたのは刀。だが普通の刀ではない。刀身に文字が刻まれ何かしらのオーラを放っている。
冥「この刀が斬るのは鬼。救いようのない穢れを持ってしまった鬼。
次に生まれ変わったら、その魂に安らぎを。」
言い終えると冥は刀を真下一文字に振るった。
『バカな、俺はこんな、所では・・・』
などとやられキャラの台詞を最後に鬼は跡形もなく消滅した。鬼が抜けたからか遥子は力無くその場に崩れた。
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