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ガヤガヤと一際騒がしいクラス。今日は転校生が来るらしいから仕方ないのだけど、やっぱり好きになれないなぁ。
そんなことを考えながら私、白狐ーはくこーは腕を枕にして寝たふりをしていた。
一般人に紛れて過ごして来た。友達はいない。人間の感情なんてわかんない。わかりたくない。いい忘れたけど私は俗に言う妖怪の類らしい。白い狐は神の使いと言うけど本当はそんなことなくて、ちょっと力が強いだけ。それでも人間には崇められて悪い気はしないし大分と助かってるから不満はないのだけど。
って私は誰に言ってるんだろう?
とりあえず私は妖怪で、人じゃない。人間の常識も知らないから友達もできない。つまらないなぁ。
ガラガラ
緋美佳「おーし。席に着け!
えー。では、お待ちかねの転校生を紹介するぞ!」
「先生!女の子ですか?!美少女ですか?!」
緋美佳「・・・さぁな。」
担任の緋美佳先生。私が白狐だと知る数少ない人間。因みにあの先生に白川 遥子ーしらかわ ようこーって名前を貰って私は学園に在学している。条件として先生の仕事の手伝いをさせられてるけど。
妖狐=遥子は安易だと思う。文句は言わないけど。その先生が何か企んでる顔で質問に答えた。何があるのかな?
緋美佳「入ってこい!」
先生が声を掛けると開いたドアから可愛い顔が。服装を見ても女の子ね。
緋美佳「今日からこのクラスの仲間になる巫陽 冥だ。自己紹介頼むな(にやにや」
緋美佳先生に言われ女の子は黒板に名前を書いてこっちに向き直った。綺麗な字ね。どうでもいいけど。
冥「巫陽 冥です。
よろしくお願いします。」
「おぉぉぉ!」
クラスの男子が煩い。耳が良いから尚更煩い。にしてもこの子眼帯なんか着けて、まさか世間で言う中二病かしら?
「はいはーい!冥ちゃんに質問!」
冥「あ、はい。(ちゃん?)」
何か今、巫陽さんの様子がおかしかったような?気のせいかしら。
「ぶっちゃけ!彼氏いる?」
冥「え?」
「ま、まさか!その反応は!?いるの?!」
冥「いるわけ無いじゃないですか!
僕は男ですよ!?」
クラス中の空気が固まったわね。
「・・・ーと。御免。そんなに男の子になりたかったのか。」
冥「違いますよ!?僕は本当に男ですよ!?服装を見てもわかるでしょ?!」
「うん。女子ってことが。」
冥「何で!?ちゃんと男用の・・・何ですかコレ!?」
御愁傷様。
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