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アホ面とはいえ、先輩は先輩だ。
敬語を忘れずにはいてやった。
アホ面はこのクソ暑いのに、青くなって小さく震えていた。
やっと事態を理解したらしい。
コクコクと頷きながら、俺の前で手を合わせた。
「う、上杉さんのこと言ってるヤツがいたら、真田に言うね。お、お前そういうの、自分で片付けたいもんね?」
さすが、それでも数ヶ月一緒に仕事をしているだけあって、俺の性分は理解しているらしい。
アホ面にしては上出来だ。
「よろしく、お願いします」
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