風呂

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  「……」 勇はシャツのボタンを少しずつ外しつつ、潤一に目をやった。 彼は何も考えずにさっさと上下の衣類を脱ぎ捨てていた。 「ん?」 潤一は勇の視線に気づいた。 「勇?なに?」 「…あ、いや…」 顔をほんのり紅潮させて視線をそらす勇。 「…んー…」     「勇さん、脱衣手伝いますよー♪」 「…?!」 潤一は勇の腰のベルトを外してやり、ズボンのチャックに手をやる。 「……ちょっ…?!!」 そして、下に下げた。 「…う、わあああああ!!」 バシィッ!!! 潤一の頬に、勇の渾身の一撃がヒットした。 「痛ぁッ!!!」 勇のこうげきは こうかばつぐんだ! 「ば、ば、馬鹿ぁ!!」 顔を真っ赤にした勇と、 攻撃を喰らった左頬を手で抑える潤一。 「な、何だよ勇! 脱がすのなんてベットで何度もしてるじゃねーか!!」     「う、うるさい! 馬鹿!馬鹿っ!!」 バシバシ潤一の肩を叩く真っ赤な勇。 「あ…ちょっ…」 「…はあ…はあ……」 「…もー照れるなよ!…ほら脱ぐよ?」 「いい!自分で脱ぎます!!」 言うと勇はササッと脱ぎ、潤一を置いて先に浴室に入って行った。 「あ、待って勇さん…」    *** 「…ぷはー…」 「…ふう…」 湯船に浸かる二人。 浴槽の中で向き合うようにお湯に浸っていた。  
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