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「…なあ…勇」
「うん?」
勇に近寄る潤一。
「…え…、なに?」
すぐそこに潤一の顔がある。
髪の先から滴る水滴が、彼のくっきり浮き出た鎖骨の辺りに落ちる。
火照り、うっすらと赤くなって
しっとり濡れた彼にじっと見つめられ、勇は不覚にも心臓が高鳴った。
「……っ」
たまらず目をそらす。
「勇…」
「なに…」
「……触っていい?」
「…うん…
…え?」
「いいの?」
「え…、は、ナニを?」
「…ナニを」
「………」
勇の表情が固まった。
「…はー…」
呆れたようにため息をついた。
そして、小さく言った。
「……どうぞ」
「えっ、え…良いの?」
「…ちょっとだけ…なら…」
「じゃあ…、
遠慮なくいただきます!」
潤一はそう言うと、左手は勇の肩に置き、もう片方の手で彼の太ももへと手を伸ばした。
「…あっ…、…ちょ、ちょっとだけだぞ!」
「はいはい」
ニッと笑った潤一は、
勇の太ももをまさぐる。
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