少子化対策

5/5
前へ
/21ページ
次へ
  ――翌日。 太陽が地上を明るく照らし出し始めた頃、カーテンの隙間から漏れる光で潤一は目を覚ました。 真夜中に散々運動したので、さすがに少し気怠さが残るが 溜まったモノが解放され、満足感の方が上回っていた。 「…ん?」 ふと横を見ると、 勇が全裸のまま立って、壁に手をついて俯いていた。 起き上がる潤一に気づくと、勇は頬を少し赤くしてキッ と潤一を睨んだ。 「え?……な、何すか勇さん…?」 「…尻 超痛い」 「へ? …ああ、…まあ久々だったからつい頑張り過ぎたかもなぁ」 「かもなぁ じゃないわ! お前、先の事 考えろよ もう馬鹿っ!!」 ぺシぺシ頭を叩かれるが、夜の事を思い出して真っ赤な顔をした勇が可愛いくて、潤一はニヤけずにはいられなかった。  
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

113人が本棚に入れています
本棚に追加