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男たちが無造作に脱ぎ捨て、夜空に放った長いローブが空中で変化(へんげ)した。
光沢のあるシルクのローブが細長く伸びて、大蛇のように姫に襲いかかった。
悲鳴をあげる間もなく、シルクのローブがぐるぐると首に絡みつき、強く絞めあげる。
ギリギリギリギリギリギリ……
「うっ!!ううっ!!」
(くっ、苦しいっ!!)
可憐な顔を歪めて、姫はもがいた。
細い首いっぱいにひろがったローブが、きつく首を絞めつけ、息ができない。
「ううっ!!うううっ!!ぐうううっ!!」
(くっ、苦しいっ……!!息が……息ができない……!!)
首を絞めるローブに両手をかけて、姫は必死に引き離そうとした。
だが、姫の細い手首にもローブが絡みつき、後ろ手に拘束する。
残るローブが、姫の口をふさぎ、呼吸を完全にとめた。
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