第3章

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「くっ……!」 貴公子たちの反撃にあい、ダイアナはいまいまし気に唇を歪めた。 オレンジ色の瞳に嫉妬と憎悪の炎を燃やして、矛先をシャルディアラに向ける。 「さぞ気分がいいでしょうね、薔薇の妖精姫。澄ましてないで何とかおっしゃったら?呪いを受けた身で図々しくあちこちの舞踏会に顔を出すのは殿方にちやほやされたいからかしら。薔薇の妖精姫が舞踏会の最中に殿方と庭園の奥に消えるのは有名な話だけれど」 底意地の悪い目つきで、ダイアナはねっとりとシャルディアラに視線を絡めた。
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