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「ヒナもシャワー浴びてきたら?」
しばらくして、シャワーを浴びた樹が扉の向こう側から声をかけてきた。
その声に、昨夜のことを思い出そうと頭を抱えて奮闘していたヒナは、あたふたと立ち上がり、慌ててリビングへと向かう。
「上がったらブランチにしよ」
すでにキッチンで調理を始めていた樹にニコリと微笑まれて、機嫌が直ったのかな? と、ヒナはホッと緊張を解く。
言われた通り、そのまま浴室へと向かったヒナは、脱衣所の姿見に映った上半身裸の自分の姿を見て、ギョッとした。
「うわっ……すごいじんましんっ」
服の外から見える部分だけでなく、隠れた部分にある発疹は、さらに尋常な数ではなかった。
これは本当に病院へ行かないとダメかも知れない。
いったん家に戻って病院へ行こうと思いながら、ヒナはぬるめのシャワーを浴びた。
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