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ジャスミンと出会い、1ヶ月過ぎたある日。
ジャスミンとまたパーティーに行き、同じ大学の同学年リンとの新たな出会いがあった。
ジャスミンはアジアの人のパーティーには興味はなかったが、Leeに友達を作らせようと思ったのが、きっかけだった。
夜になると肌寒いが、ジャスミンは袖のない網目模様の銀色ラメ入りの体にフィットしたキャミソール、真っ赤のジーパン、靴とバッグも赤色に揃えていた。
「今日は、地味な色の服と言ってなかったですか?」
Leeは、ジャスミンの服装を見て言った。
「え~、派手じゃあないでしょ~地味よ。この服、わたしが作ったの。いいでしょう~」
ジャスミンは、鼻高々。
「ジャスミンが作ったのですか?すごい!上手に作れています」
「Leeのも作ろうか?どんな服がいい?」
頬に指を当て、Leeの頭から爪先まで見ながら言った。
「私の服、今持っているので十分です」
Leeは、ジャスミンの目を両手で覆った。
「Leeはいつも地味な服ばかり着ているから、豪華な服作るわよ。わたしに任せて」
Leeは、首を横に振った。
心の中では感謝の気持ちで一杯だが、ジャスミンの作る服はLeeには奇抜すぎて着るには抵抗があった。
Leeはシックな服を好むので、この日もジャスミンの目には地味に映っていた。
灰色のセーター、膝少し上までの薄いピンク色の裏起毛のスカート。Leeもジャスミン同様、バッグはスカートと同じ色に統一。
これは、ジャスミン流らしい。
バッグはジャスミンと買い物に行った時、Leeが気に入って購入。Leeが支払いをしている間、ジャスミンは片手を腰に置いて片手で目を覆い、地味な薄ピンク色を買うLeeを信じられないといった様子で待っていた。
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