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姉が、気付いていた?
明るく振舞っていたけど
気付いていたのか。
『それで……
実際の所は、
どうなのかなと思って』
遠慮がちな
桜介さんの声。
私は冷たいロッカーに
背中を預けて
そっと目を伏せた。
「私がお姉ちゃんを避けるわけ
ないじゃないですか」
『うん。そうだよね。
昔から君たち姉妹は
仲が良かったし……』
桜介さんは
姉と付き合う前から何度も
私と姉の仲が良いと
しきりに言っていた。
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