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「ちーちゃん、日本語話せた方がいいのかな。ずっと僕はニューヨークにいるのに。」
「……そうだね。でも、ちひろもいつか日本に帰るかもしれないから……その時、日本でちひろのことを守ってくれるのは朝陽くんがいいな。」
7歳になって、ようやく本格的に日本語を覚えさせ始めた両親。
いつか日本に帰ると、俺には話してくれた。
これも朝陽のため。
弟が初めて日本に帰って、辛い思いをしないため。
だと、分かっていても。
「ちーちゃん……You're sooooo cute!」
「ありがとう!」
なんで?!
なんで朝陽の可愛いは喜んでくれるのに、俺のはダメなんだよ!!
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