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「ちひろって、可愛いね。」
「大翔くんのそういうところ、私は嫌いよっ!」
今日も撃沈。
俺の恋愛の仕方じゃ、ちひろはなかなか喜んでくれない。
いつもいつも、冷たくて。
なかなか笑顔を見せてくれない。
「ちーちゃーんっ!」
「あ、朝陽くん。おかえり。」
ところが、弟の朝陽にはとびきりの笑顔を注ぐ。
「ちーちゃん、明日の次……あさってに日本語のテスト、ある。」
生まれも育ちもニューヨークの朝陽は、まだ日本語が上手じゃない。
家でも外でも、英語ばかり話す。
そんな朝陽に、親がつけた家庭教師がちひろだ。
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