1人が本棚に入れています
本棚に追加
「彼女はまだ生きていたかったと思いますよ」
「それは何故?」
「あの日…昼辺りに電話来たんです。彼女からね」
「なに…?」
「良い酒を用意していてくれって、楽しそうな声で…
とてもじゃないけど、その日死ぬとは考えてなかったんですよ…彼女は」
「そうか…」
「槙原さん、彼女が用意してくれって言った酒…ありますよ?」
「………あぁ。
あんたも飲むんだろ?」
「えぇ…一緒に飲みませんか?」
「用意しておいてくれ、店の看板仕舞っといてやるから」
「わかりました…」
最初のコメントを投稿しよう!