第1話

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この日さきちゃんは 彼氏の横を歩き 楽しそうに話してる。 彼のいない私は うらやましいなと思った。 私は さきちゃん達の 後ろを歩いていた。 名前も知らない男の人も 一人で歩いている。 でも私は話す勇気もなく 少し男の人と 距離をとりながら歩いていた。 「俺たち余り者やな」 『えっ?』 男の人は私に気を使ったのか 話かけてきてくれた。 『そうですね。 ラブラブでうらやましいです!』 その日は10月で 少し夜はひんやりしてた。 私はフードを着ていたので フードを頭にかぶった。 「ハハハ!何かドラえもんみたいやな!」 『ぇ、そうですか?!』 「そういや何て呼んだらいいん?」 『あ、りつこって言います。』 「ほなりっちゃんやなぁ!」 『はい。あなたは?』 「俺、よしきやで」 『よしき君。。。』 「前のカップルはラブラブやし 俺らも何か話ししよっか!」 彼は私を暇しないように 楽しませようとしてくれていた。 たわいもない会話をして たくさん笑った。 しばらくして祭りも 最終時間になり 最後のフィナーレを見ようと 四人は場所を取りに行こうとした。 ふと後ろを見ると 彼が一人で立っている。 私どうして見に行かないんだろうと 思い、彼の元に駆け寄った。 『フィナーレ見ないの?』 「あー、うん。 最終日ぐらいカップルの時間を 大切にしたいかなって思って。」 そう言えば昨日も四人でいたし 今日も四人でいた。 確かに カップル二人の時間がなかった。 『そうだよね! 最終日ぐらい 二人にしてあげないとね!』 私はその彼の何気ない優しさが 素敵に思えた。 「俺年齢言ってなかったよな。 いくつに見える?」 彼は仕事終わりだったのか 作業着を着ていた。 外見は凄い大人っぽい。 私と同い年ぐらいか 年上に見える。 『うーんと、、、  私は22歳だから~ 同い年か24ぐらいかなぁ?』 「ハハ! 俺よく年上に見られる!」 『え、じゃあ同い年?』 「ううん、俺17歳やで」 。。。 。。。 。。。?! 『あ、そうなんだ?! 凄く大人っぽいから年上に見えたょ!』 「俺、17やけど多分 色々経験してるから おっさん臭く見えるんかな。」 『色々な経験?』 「うん。実は俺な。」 ーーーーーー 『そぉなんだ。。。』 私は話を聞いて 泣いてしまった。
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