第1話

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彼は17歳にして 両親の離婚、姉のドラッグ依存 暴走族、ケンカ と私には経験のないことを 経験していた。 「その涙って。。。」 『あ、何かごめんね。。。 涙が出てきちゃった。』 そのような経験をしているせいか 彼の考えや言動は 凄く大人に見えた。 心の中では どうしてこんな私に 家族のことや自分のことを 話すのだろうと 不思議だったし そんな話を聞いてもいいのかどうかも わからなかった。 でもそんな彼を 守ってあげたい、 私が幸せにしてあげたい と頭の片隅で思っていた。 こんな気持ちになったのは 初めてだった。 「何かこんな暗い話ししてごめんな! 今日は祭りやのに楽しくしよか!」 『うん!そうだね!』 その時ちょうどカップルが戻ってきた。
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