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彼は17歳にして
両親の離婚、姉のドラッグ依存
暴走族、ケンカ
と私には経験のないことを
経験していた。
「その涙って。。。」
『あ、何かごめんね。。。
涙が出てきちゃった。』
そのような経験をしているせいか
彼の考えや言動は
凄く大人に見えた。
心の中では
どうしてこんな私に
家族のことや自分のことを
話すのだろうと
不思議だったし
そんな話を聞いてもいいのかどうかも
わからなかった。
でもそんな彼を
守ってあげたい、
私が幸せにしてあげたい
と頭の片隅で思っていた。
こんな気持ちになったのは
初めてだった。
「何かこんな暗い話ししてごめんな!
今日は祭りやのに楽しくしよか!」
『うん!そうだね!』
その時ちょうどカップルが戻ってきた。
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