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「こんなところでいたんだー!
フィナーレ見なかったの?」
『おかえり~!あ、うん!
最後ぐらい二人にしてあげようかなって
二人で話ししてたんだ!』
「そうなんだ!
なんかありがとうね!」
また四人が集まった。
そこで少し四人で
たわいもない話をしたり
ワチャワチャ騒いだ。
『やっぱ夜は寒いね~』
私はまたフードをかぶった。
「お、またドラえもんやな!」
『ドラえもんじゃないしーっ!』
とその時
彼は私の頭を
ポンポンと撫でてくれた。
『え、あ、、、』
「何か可愛いよ~」
その言葉に私は凄く
照れてしまった。
『そ、そんなことないよ!』
私は照れを隠すのに必死だった。
話しているうちに
彼といる時間が凄く楽しく思えた。
ーこの楽しい時間が続けばいいのにー
私はそう思った。
だけどそろそろ帰らないといけない時間になった。
私の両親は厳しかったので
夜遅くまで外出できなかった。
『じゃあそろそろ私帰るね!』
「あ、じゃあ俺送っていくよ。
でも自転車友達の所や。」
『大丈夫!家すぐ近くだし。』
「でも、危ないよ」
『大丈夫!
心配ありがとうね!』
その優しさが凄く嬉しかった。
『じゃあ皆又ね!
おやすみなさい~』
「うん!りっちゃんまたね~!」
さきちゃんが言ってくれた。
私は帰り道
彼のことを思っていた。
ーメアド聞いたらよかったかなー
ーもう会えないのかなー
なーんてことを思いながら
星空を眺め
家に向かっていた。
シャッシャッシャッ
シャッシャッシャッ
誰かが走ってくるような
音が聞こえた。
シャッシャッシャッ
シャッシャッシャッ
「りっちゃんっ!」
誰かに呼ばれた。
私は振り返った。
そこには思いもしない
彼の姿があった。
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