第1話

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「こんなところでいたんだー! フィナーレ見なかったの?」 『おかえり~!あ、うん! 最後ぐらい二人にしてあげようかなって 二人で話ししてたんだ!』 「そうなんだ! なんかありがとうね!」 また四人が集まった。 そこで少し四人で たわいもない話をしたり ワチャワチャ騒いだ。 『やっぱ夜は寒いね~』 私はまたフードをかぶった。 「お、またドラえもんやな!」 『ドラえもんじゃないしーっ!』 とその時 彼は私の頭を ポンポンと撫でてくれた。 『え、あ、、、』 「何か可愛いよ~」 その言葉に私は凄く 照れてしまった。 『そ、そんなことないよ!』 私は照れを隠すのに必死だった。 話しているうちに 彼といる時間が凄く楽しく思えた。 ーこの楽しい時間が続けばいいのにー 私はそう思った。 だけどそろそろ帰らないといけない時間になった。 私の両親は厳しかったので 夜遅くまで外出できなかった。 『じゃあそろそろ私帰るね!』 「あ、じゃあ俺送っていくよ。 でも自転車友達の所や。」 『大丈夫!家すぐ近くだし。』 「でも、危ないよ」 『大丈夫! 心配ありがとうね!』 その優しさが凄く嬉しかった。 『じゃあ皆又ね! おやすみなさい~』 「うん!りっちゃんまたね~!」 さきちゃんが言ってくれた。 私は帰り道 彼のことを思っていた。 ーメアド聞いたらよかったかなー ーもう会えないのかなー なーんてことを思いながら 星空を眺め 家に向かっていた。 シャッシャッシャッ シャッシャッシャッ 誰かが走ってくるような 音が聞こえた。 シャッシャッシャッ シャッシャッシャッ 「りっちゃんっ!」 誰かに呼ばれた。 私は振り返った。 そこには思いもしない 彼の姿があった。
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