第1話

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『え、どうして?』 彼は私の家も知らないし この辺の人じゃないから 土地勘もないはず。 なのに見つけてくれた。 「ハァハァハァ。」 息切れしている彼を見て 彼は走ってきてくれたのだ。 「やっぱり送っていくよ」 『あ、ありがとう』 その時彼は 自分の上着をそっと 着せてくれた。 「寒いだろ。」 凄く暖かかった。 道も知らないところで 私を見つけてくれるなんて 何かのドラマみたい。 そして家の前に着いた。 『上着ありがとう!』 「ああ。」 『送ってくれてありがとうね!』 「うん。」 「なぁりっちゃん、 俺やっぱり自分に嘘つきたくないから 言うわ。」 『え、なに?』 「俺、りっちゃんの事が好き。」 彼にぎゅっとされた。 私は頭の中が真っ白になった。 「返事はまた今度でいいよ。 友達にりっちゃんのメアド教えてもらっとく!」 と言って 彼は帰っていった。 少ししてから メールが来た。
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