第8話

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そうでしたっ、 私っ、春樹宛のチョコを川に投げようだなんて、 女性らしかぬ真似をしていて先輩と再会したんでした。 すっかり忘れてた。 どどどど、どうしようっ!? カッコ悪い所、、見られちゃったよぉぉ。 物を投げ捨てようとした所なんか見られるなんて、最低じゃない。。 こんな再会……、、嫌だよぉおお…… 感動よりも羞恥心の方が、遥かに上回ってしまう。 折角、折角先輩に逢えたっていうのに、 残業疲れの寝不足顔だし、服も全然お洒落服じゃないし。 化粧だって何も直して出てきてないのにぃぃ。 ってゆーか…… なにか……忘れてるような…… なんだっけ、、 …… …… あっ、と手元の時計で慌てて確認するも、、 「ああああ~~~!!!」 「ん?」 「やばいっ、終電がああ!!!」 行って、しまわれましたァァ。 あああーーー、、 今更にして、青ざめてワタワタと狼狽える私…… どうしよう、まだ週の始まりなのに余計な出費がかさんでしまった、、 タクシー代…… 馬鹿にならないんだよね。。 「…………」 ……プッ 「え」 笑われた、の? 今……
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