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🌑  悲鳴。  悲鳴。  絶叫。  自分自身の声さえ聞こえないこの場所で、ボクは本当に声を出せているのだろうか?  声を出すこと、これは好きだった。  何か嫌なことがあったときなど、思い切り声を出すとスッキリするから。  ボクはひとしきり声なき声で叫んでしまうと、そっと目を開いてみた。  でもそこにあるのはやっぱり暗闇だけで、何も見えない。  ここは一体どこなんだろう?  ボクは一体どうしてしまったんだろう?  暗闇にじっと目を凝らし、わたしは考える。考えること以外にすることがないのだから、この際、腰を据えてじっくりと考えてみようじゃないか。  さて、ではまず何から考える?  ここがどこかについて?   いや、これは却下だな。これに関してはずっと考えてはいるけれど、あまりにも情報が少なすぎる。  だったら、ボクが一体どうしてしまったのかについて? わたしは目を閉じ、開く。何も見えない。ボクは声を上げる。何も聞こえない。出来ることといったらこれくらいのことで、手足を動かそうとしても、わたしの身体はピクリとも反応しなかった。ボクの身体は一体どうしてしまったんだろう? わたしは、ボクは――ああ、もうまぎらわしい!  ボクなのか、わたしなのか、はっきりしない。どうしてボクは一人称を二つも持っているんだ?  一体なんなんだ?  ああ、わからない。  わからない。
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