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「ありがと」
食べてみるとシュークリーム。
「え?」
「どや、びっくりしたやろ?」
彬はそう言うとギターを担ぎ去って行った。
「優美姉ちゃん」
「は~い」
「イチゴチョコレートあげる」
「ありがとう。じゃ~チョコレートケーキあげる」
「ありがとっ」
綺麗にラッピングしてあったので家で食べることにする。
「悠兄ちゃん」
「どうしたの?」
悠兄ちゃんは苺と同じ目線までしゃがんでくれる。
「イチゴチョコレートあげる。苺が作ったんだよ」
「ありがとう。家でゆっくり食べるね」
次で最後。
「奏華姉ちゃん」
「なに……?」
「甘いもの苦手な奏華姉ちゃんには、甘さ控えめイチゴビターチョコレート」
「あ……そこまで考えてくれたんだ。ありがとう」
全員に渡し終えて家に帰る。
「ただいまっ」
「おかえりー。苺の大好きな苺ショートケーキ作ったわよ」
読んでいた本を閉じて、ママはケーキを出してくれた。
「ありがと~ママ大好きっ♪」
こうして今年のバレンタインデーもハッピーで終わった。
End
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