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(日向 大我君か……。カッコいい名前だなぁ)
僕は頭の中で、日向君の名前を何度も繰り返しながら自然と顔がにやけてしまっていた。
気がついた時には、日向君は僕の顔を驚いたように見つめている。
そして僕にこう告げた。
「先輩、笑うとすげぇ可愛いじゃん。普段からもっと笑えばいいのに」
憧れだった日向君からそう言われ、僕は(あぁ、彼も他の人等と同じだったんだ)と、そう気付いた。
そして僕の心は天国から地獄へと堕ちたと思った。
―――――ドクンッ………。
(えっ?今の何………?)
不意に心臓の音が憧れていた時よりも激しく音をたてて、僕の顔も、耳も熱く真っ赤にしていく。
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