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「た、大我君お待たせ。……何が欲しいか分からなかったから、色々買ってきたよ」
部屋に入った僕は、そう言いながら両手に抱えた十数本の飲み物を彼に手伝って貰いながら、机に置いていく。
その際、彼の横顔をチラチラ見ていたのは僕だけの秘密です。
「それじゃあ、そろそろ失礼します」
日も暮れ始めた頃、大我君は呟きながら席を立って玄関の方へと歩いていく。
そんな彼の後ろ姿を僕は見ながら意を決してこう告げた。
「あ、あのっ!もしよければだけど大我君の……、その……電話番号を教えて、くれないか……な?」
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