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一人きりになった部屋で、ベッドに寝転びながら無意識に笑みが零れる。
(アプリのインストールからプロフィールの設定までしてくれるなんて)
「やっぱり大我君は優しいなぁ」
思わずそう口にした時、インターホンが静かな室内に鳴り響いた。
(こんな時間に誰だろ?)
チラリと時計を見れば、時刻は既に21時を過ぎており、不思議に思いながら、ベッドから立ち上がる。
そしてインターホンの画面に写し出された人物を見て、慌てて玄関の鍵を開けた。
「ひっさしぶり~!!唯斗ぉ」
ドアを開けた瞬間、勢い良く飛び込んできた幼馴染みに抱きつかれ床に尻もちをつく。
(僕、何回尻もちをつけばいいんだろ?)
立ち上がりながら涙目でお尻を擦る僕に、桃真はニッコリと微笑んでこう告げた。
「勉強教えて。唯斗」
それから僕は桃真の勉強に無理矢理付き合わされ、解放されたのは早朝の3時だった。
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