出逢い

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「何で誰も知らねぇんだっ!!」 放課後まで探した結果、得るモノは何もかった。そしてついに俺のイライラが頂点に達し、椅子を蹴り教室で声を荒げる。 その際、まだ教室に居た同級生たちには本当に申し訳ないと思う。 謝り財布を渡してくる奴や、泣く奴、教室から逃げる奴にそして漏らす奴まで居たのだから………。 「――――帰るか」 静かに呟き、教室を出ようとした時俺に声をかけてきた奴がいた。 「ねぇねぇ、君が探してる人僕なら知ってるよ?」 「あぁ?それ本当の話だろうな?」 「教えてあげてもいいけど、ここじゃあ何だから屋上に行こうよ」 そう言ってそいつは笑顔のまま、屋上へ向かって走っていく。 (本当なら儲けもんだが、恨んでる奴の差し金なら全員殴り飛ばしてやる) 俺はイライラを解消しようと、そいつの後について屋上へと向かった。
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