プロローグ

6/14
前へ
/18ページ
次へ
部屋に戻った僕は、ドアに凭れるとその場に座り込んでしまっていた。 (はぁ、はぁ……疲れた。まさか入学式の日に、人に会うなんて最悪だよ。買ったジュースも置いてきちゃったし) ため息をつきながら、ゆっくりと立ち上がり勉強机へと向かう。 そして買ったジュースの他に、大事な物が無くなっている事に気がついた。 「あれ?……無いっ、ポケットに入れてた小銭入れが無くなってる」 さっきよりも大きなため息をつくと、後日探そうと決意して勉強を再開するのだった。 しかし、現在に至るまで外に出る決意が決まらず探しには行けていなかった。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加