プロローグ

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探しに行く決意も固まらないまま、彼と目があってからしばらく経ったある日の朝。 いつもと同じように、僕は勉強をしていた。 そんな時、普段あまり鳴ることがないインターホンの音が聞こえ、椅子から立ち上がる。 「こんな時間に誰だろ?まだ12時過ぎだし」 時計をチラリと見ながら、ゆっくりとインターホンへと近づいて行く。 カメラに映し出された相手を見て、胸が高鳴るのを感じた。 (な、なんで彼が僕の部屋を訪ねて来るの!?も、もしかしていつも見てることを怒りに来たのかな……) 画面に映し出された彼はどこか怒っているようにも見え、僕は慌ててドアのロックを解除する。
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