第1話

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「ここ、どこ?」 目が覚めると真っ白な部屋にいた。 「やぁ、目が覚めたみたいだね」 ふりかえると変態がいた……。 「ちょっ、誰が変態ですか!僕は神様です!」 だって、ねぇ? ほぼ半裸だし……って 「神様?」 「うん、神様」 てことは? 「俺死んだの?」 「うん、勇者召喚にまきこまれてね」 まじか…… 「巻き込まれた時のこと覚えてる?」 「えっとたしか……」 「イヅルー!いっしょに帰ろう!」 あぁ、うざいのが来た……あ、イヅルってのは俺の名前な?名字は椎名だ。 「ちっ」 「ちょっ、何で舌打ちするのさ?」 このうるさいのは土宮和也、いわゆる主人公でいっつも周りに女子を侍らしてる。 「いつもいってんだろーが、お前とは帰らねぇって!」 「なんで?」 「お前の周りの女子共がうざいから、って周りの女子共はどーした?」 「みんな今日は用事があるんだって!あとみんなうざくないよ!優しい子達だよ?」 「ふーん、まぁいいか、あいつらがいないなら帰ってやるよ」 「うん!」 しばらく他愛ない話をしながら歩いていると 「ねぇ、あれなんだろう?」 「ん?」 和也が指さす方向をみると光輝く魔方陣があった。 「あー、あれはお前を勇者として異世界に召喚するための魔方陣だ、がんばって魔王倒して世界を救ってこい、じゃ!」 そういい俺は走って逃げようとしたが 「ちょっ、まってよ!」 ガシッ 「っ!てめっ、はなせ!」 「待ってよ、一人で逃げるなんてひどいよ!」 「ひどくねぇよ!行くなら一人で行け!俺を巻き込むな!」 そうこうしているあいだに魔方陣が二人をとらえた。 魔方陣が一瞬強く光ると二人の姿は消えていた。
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