第6話

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「・・・・・で、なんで中野(なかの)が一緒なんだ?」 「だって、ココのケーキ美味しいんでしょ?」 現在、三人で仲良くカフェに向かっております。 「ゴメンね。お邪魔だよね?」 「香美ちゃんを誘ったのはワタシ。だから香美ちゃんが行かないならワタシも行かない」 「いいよ別に。一緒に行こうぜ」 良かった。 工藤くんは大して気にもせずにって感じに見える。 後は二人っきりにさせて、ワタシはとっとと帰ろう。 香美ちゃんにそんな風に耳打ちすると顔を真っ赤にさせクビを横に振った。 「でもさ香美ちゃん、あと半年で卒業だよ。後悔しない?」 これって魔法の言葉なのかもしれない。 香美ちゃんはメラメラと燃える様な決意の光を目に宿した。
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