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洋介の後ろ姿がどんどん滲んでいく。
・・・胸が痛い。
いつもなら振り返ってくれるのに・・・・・。
洋介は一度もワタシを振り返らなかった。
「帰ったならただいまくらいいいなさいよ?」
玄関で靴を脱いでいるとお母さんがワタシ背中に声を掛けてきた。
頷く事しか出来ない。
口を開けば、泣いてしまう。
『じゃ、オヤスミ』
そう言った洋介の姿を目に焼き付ける様に、ギューッと瞼を閉じた。
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