第6話

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卒業製作発表はこの2年間の集大成を披露する場所。 夏が終われば製作に追われる。 そう、もうすぐ夏がやってくる。 「・・りちゃん。みのりちゃん!!」 呼ばれ顔を上げれば香美ちゃんが不思議な顔をしていた。 「ごめん、なに?」 「なに?じゃないよ。何度も呼んでるのに」 「ちょっと考え事してた」 「ふ~ん。ま、いいけど。コレどう思う?」 香美ちゃんの手には2つの金型。 どう違うのか分からない。 「・・・・こっちにしよう」 香美ちゃんは左手に持っていた金型を棚に戻し、レジに向かった。
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