第6話

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一人になったワタシは、洋介の『声』と『夢』を抱えここまでやってきた。 就職活動は夏と共にやってくる。 それと並行するように、卒業製作に取り組む。 この2年間は高校の3年間より勉強した。 沢山食べ歩きもしたし、フランス語だって読めるようになった。 でも、満足できない。 洋介がワタシの心を支配しているんだもん。 夜になれば携帯に耳をあてる。 まるで囁かれているような感覚に陥る瞬間。 洋介の甘い声に脳が支配される。
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