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一人になったワタシは、洋介の『声』と『夢』を抱えここまでやってきた。
就職活動は夏と共にやってくる。
それと並行するように、卒業製作に取り組む。
この2年間は高校の3年間より勉強した。
沢山食べ歩きもしたし、フランス語だって読めるようになった。
でも、満足できない。
洋介がワタシの心を支配しているんだもん。
夜になれば携帯に耳をあてる。
まるで囁かれているような感覚に陥る瞬間。
洋介の甘い声に脳が支配される。
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