僕はカミサマ相談役

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ガチャ、バタン 「いやー大成功でしたね」 「いや、うん、そうだね」 「どうしたんですか?あなたがいつも通りに間違って、いつも通りにネタを忘れて、いつも通りに雑談したんです。十分大成功でしょう」 「ハハハ……ロンギヌスが突き刺さった気分だよ」 「僕はどちらかというとグレイプニル派ですね」 「縛りたいの!?そんなに僕を縛りたいの!?」 「そういえばこの間フェン君が『これおしゃれだろ?』って言ってジャラジャラ鎖つけてましたけど、なんだったんでしょうね?」 「それ封印するための神様専用の拘束具だから!ていうかオーディン君逃げてぇぇぇぇ!!!」 「そういえばその後、『今日はうまいおでんが食えそうだぜ……』って舌なめずりしてたような……」 「食べる気満々じゃん!なんで止めなかったの!?至高神いなくなるとか大問題だからね!?」 「まぁ僕としてはそんなことはどうでもよかったんですけど」 「どうでもいい扱い!?」 「あまりにもそのギラギラした感じが気持ち悪くて吐瀉物を撒き散らしそうになったんで、もう一回重り付きで縛り直して三角木馬に瞬間移動させときました」 「あー……どうりでこの間遠吠えが聞こえてきたわけだ」 「あの止めてくれと懇願する様子なんか……ご飯6杯はいけました」 「こういうときだけ無表情を解いてキラキラした目をしないでくれない!?ていうかその鎖仕舞って!僕の身が危険だよ!」
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