僕はカミサマ相談役

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「あ、送っちゃったの?……ま、いいか。じゃあ次ね」 「あなたも大概ですね」 「いいじゃんたまにはっと、どれどれ……『私の世界の治安が悪いのですが、私の力では抑え切れません。どうすればいいでしょう』だってさ」 「自業自得としか言えませんね」 「まぁまぁ、この世界神には後で罰を与えるとして、……どっちがいく?」 「当然ここは公平に、」 「「ジャン!ケン!ポンッ!」」 「……負けました」 「やったね。それじゃあお菓子用意して待ってるからいってらっしゃい」 「はぁ、面倒くさいですね。それじゃあいってきます」トボトボ ガチャ、バタン 「トボトボ行ったわりに目は輝いてたなー……その世界と世界神に黙祷……よし、お菓子でも用意しようっと」 ー6時間後ー ガチャ、バタン 「あ、いい匂いがします」 「お、結構時間掛かっ…た……ね……トマト祭りにでも行ってきたのかい?」 「はい?なんのことですか?僕はただその世界に栄光の新しい扉を開かせ来ただけですよ?」 「……その新しい扉がなんなのかは聞かないよ。クッキー焼いたんだ。食べよ」 「いただきます。あ、僕が居ない間に相談減ってますね」 「うん。簡単な悩み事は僕がやったよ。はいクッキーと紅茶」 「ありがとうございます。どんなのがありました?」パリッサクサク 「うーんと……最近ゼウスさんとこの天使が変態ばかりになってて困ってるっていうやつとか、中級神が世界を滅ぼそうとしてたとか、そんな感じかな」 「あ、クッキーうまー。紅茶が合いますね」ズズー 「聞いてないし。でもうん、今回のはいい出来だよ」 「クッキーうまうま。それで相談は……残り二通ですね。中身見ました?」 「いやまだ見てないけど?」 「じゃあ見ますね」 「うん」
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