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「えーと『相談役のお二人、こんにちわ』」
「「こんにちわ」」
「『今回お二方に頼みたいのは、実は昔に封印したはずの犬が逃げ出しちゃったみたいで、それを探して欲しいんですけど、よろしいですか? 絶対匿名希望のペンネーム至高神オーディン』さんからのお便りです」
「今の全部ペンネーム!?しかも匿名希望なのに全部言っちゃってるよ!?」
「えーと『コレ探してます』だそうです」
「短っ!……あ、これ写真かな?どれど…れ……」
「………」
「………」
「………」
「……拷問部屋に入れたのは?」
「大体……一週間前ですかね」
「この相談を達成するのは?」
「さっきは僕が行きましたんで、お願いします」ニヤッ
「ま、まさか全部予測して……っ!」
「早く行ってあげないと切れ痔になっちゃいますよ~」ニヤニヤ
「クッ!こうしちゃいれない!」ダッ
「がんばってくださいねー……クッキーうまー」サクサク
ー8時間後ー
ガチャ、バタン
「あ、お疲れ様です」
「うん……疲れたよ」
「オーディン君はなんと?」
「いや、それが喜んでたんだよ」
「は?」
「君、拷問部屋の三角木馬にかけたでしょ?で、切れ痔になってて歩くのもままならないらしくて、これでもう反抗してこないだろうって」
「でも疲れてるように見えますけど」
「うん、フェン君が涙目で懇願してきたからね。神々の誓約書にサインさせてから直してた」
「お疲れ様です(笑)」
「はぁ……もう突っ込む気力も無いよ」
「まぁまぁ、今日のはこれで最後ですし」
「そうだね。なんて書いてあるの?」
「えーと『 勇者召喚 脇役巻き込まれ そのまま転生 現地転生 むしろ転性 どれかに丸をつけてください』……なんですかこれ」
「……ふむ、匿名か。面白そうだね、どれかに丸をつけてごらんよ」
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