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「さ、最強になったからひ、人を殺しても良い何て思わない!!」
「……ああん?」
さっきまでご機嫌だった男が僕を睨みつける。その姿で直感した……殺されると。
「ムカつくガキだ……跡形もなくバラバラに切り刻んでやるぜ!」
そう言って男は左手を挙げる。
(こっ、殺される!ごめんハル…)
僕は人生を諦めて目を瞑る。出来るなら痛みは無いようにと祈りながら…
「グアアアッ!!」
聞こえたのは耳を塞ぎたくなるような悲鳴と焦げ臭い匂い。痛みは感じない。恐る恐る目を開けるーーーと
足下まで隠れるようなフードを被った人が目の前に立っていた。そして次に男を見ると焦げ臭い匂いの原因がすぐ分かった。男の左手が燃えていたのだ。
「グウウウ。き、貴様は俺達と同胞な筈だ!」
男は苦しみながらフードの人を睨んでそう言う。左手の炎はまだ消える所か激しさを増していた。
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